和田浦くじらゼミは、地元の捕鯨会社である外房捕鯨株式会社の庄司義則氏、(財)日本鯨類研究所の西脇茂利氏、成城大学の小島孝夫氏の3氏を世話役として、毎年和田浦のツチ鯨の漁期中に開催されています。
旧県立安房博物館の機能を引き継いだ館山市立博物館が、今年から共催という形で関わることになりました。
今回のテーマは「沿岸漁村社会と捕鯨業の将来を問い直す」。
30日のゼミには、約40名が参加し、以下の3報告が行われました。
・庄司義則氏
「映画「The Cove」の世界を分析する」
・西脇茂利氏
「南氷洋捕獲調査とシーシェパードによる妨害活動」
・樫原弘志氏(日本経済新聞編集委員)
「沿岸漁業社会の行方-三陸から再生への挑戦は始まるか-」
会場には、生物学・海洋学の専門家や、捕鯨問題に関心のある方が多く集まり、熱い議論が交わされました。
翌31日は、前日に捕獲されたツチ鯨の解体作業見学です。
朝6時すぎからの解体を見学しようと、鯨体処理場の周辺には早くから多くの方々が・・・。
この日の鯨は、銚子沖で捕獲されたオスで、体長は10mほどとのことです。
処理場に運ばれたツチ鯨 |
詳細な調査が進められます |
いよいよ解体! |
鯨体処理場に運ばれた後、水産庁の職員による調査と、解体作業が同時並行で進められます。
巨大な鯨が、手際よく解体されていく過程はまさに圧巻です。
大きかった鯨があっという間に切り身へ・・・ |
和田では、地域文化である捕鯨に対する理解を深めるため、小学校の行事として解体作業の見学が行われるとのこと。
鯨の捕獲された翌日には解体作業が行われますので、ご興味のある方は、ぜひお出かけください。