2013年8月4日

鏡ヶ浦(館山湾)に、復元北前型弁才船「みちのく丸」が錨泊しました。

8月3日(土)の午後から、8月4日(日)の朝にかけて、復元北前型弁才船「みちのく丸」が鏡ヶ浦(館山湾)に錨泊しました。


後ろ左の木造船が「みちのく丸」。帆柱の高さが印象的です。(沖ノ島から撮影)


北前船とは、江戸時代後期から明治40年代にかけて、日本海海運の主力となった商船。

大坂(大阪)を起点として、日本海沿岸の湊に寄港しながら蝦夷地(北海道)まで年一往復で結び、各地で物資を売り買いして利益をあげました。

米や海産物などの食料や肥料、日用品等なんでも運び、経済のみならず文化交流に重要な役割を果たしました。

青森県の深浦や鰺ヶ沢など、北前船が寄港した地の寺社などに、多数の船絵馬やゆかりの品が残り、当時の繁栄を今に伝えています。しかし現存する船は一隻もありません。

そこで、失われつつある日本古来の和船の建造技術や構造の発達過程を紹介し、さらに「北前船」の歴史や文化を後世に伝えるきっかけとなることを願って、財団法人みちのく北方漁船博物館財団が建造したのが、復元北前型弁才船「みちのく丸」です。


ほぼ中央の木造船が「みちのく丸」。



今回の航海は、東日本大震災の復興支援を目的に、7月19日(金)に青森港を出港。

太平洋を廻り、途中、釜石、女川、小名浜に寄港し、昨日、鏡ケ浦に錨泊しました。

今日8月4日(日)は、木更津に入港し、明日8月5日(月)午前9時に東京有明に入港の予定です。

みちのく丸洋上ブログ