2015年7月17日

第2回活弁八犬伝『犬塚信乃の冒険』を開催しました!

去る7/11(土)、館山市立博物館本館にて、2回活弁八犬伝『犬塚信乃の冒険』が開催されました。

講座の様子

当日は一週間以上も続いた雨がようやく止み、打って変わってうだるような炎天下の空模様でしたが、16名もの方にご参加いただきました!


前回の第1回では、戦に負けて安房に落ちのびてきた里見義実が、安房を平定するなかで玉梓という女性に呪いをかけられ、その呪いのせいで大事な一人娘である伏姫を犬の八房に嫁がせなければならなくなり、その後伏姫が亡くなる際、仁義礼智忠信孝悌の字の浮き出た八つの玉が飛び散ったという場面までをお話ししました。詳細はコチラ⇒

今回はその後のお話で、八犬士の一人である「犬塚信乃」が誕生し、己の使命を果たすために旅に出るまでを上演しました。


今回の主役・犬塚信乃


「犬塚信乃」は、八犬士の中でも人気が高く、序章では主役級の働きをします。特に「芳流閣の戦い」八犬伝屈指の名場面として、歌舞伎や舞台の題材としても好まれています。

錦絵「芳流閣両雄動」(月岡芳年 画)
上にいるのが「犬塚信乃」です。


講座は軽快な語り口に、プロジェクターを使用して、挿絵や錦絵なども交えた非常に分かりやすいものでした。また、登場人物によって声音を変えたりなど趣向をこらし、参加者のなかからは感嘆の声や笑い声が上がっていました。

集会室での活弁終了後は、お城に登って八犬伝の資料を見ながら、更に詳しい解説を行いました。


資料を見ながらの説明中です。

遠くに沖ノ島も見えます。

館山の街が一望できます。


ご参加くださった皆様、お疲れ様でした!今後も博物館の活動をどうぞよろしくお願いいたします!