講座は、午前の部、午後の部にわけ、午前の部では、同大学の清本 正人 准教授が講師を務め、ウニが受精し発育していくうえで、海水に含まれているどのような成分が必要なのかを調べるための実験が行われました。
実験には、海水と同じ成分の人工海水・ナトリウムだけの溶液・マグネシウムなしの溶液・カルシウムなしの溶液、カリウムなしの溶液を作り、各溶液での受精・卵割・孵化という発育必要な成分を調べる実験を行いました。その結果、人工海水に含まれているすべての成分が無ければウニの受精・卵割・孵化が進んでいかないことが分かりました。
午後からは、同大学の服田 昌之 准教授が講師のもと、魚(エイ、サバ、アジ、サメなど)の口、ヒレなどの使い方を説明し、その後実際に魚にハサミを入れ、解剖を行い、各部位の位置を確認して体の仕組みを学習しました。
参加した子どもたちからは、「ウニの育ち方を調べたのがおもしろかった。」や「魚を解剖したら、目のレンズや浮き袋を見つけてびっくりした。」などの声が聞かれました。
講師を務めた、清本氏は、「子どもたちが、日ごろ出来ないことを経験させることができたのではないかと思います。海の生き物について少しでも興味をもってもらえたら、嬉しいです。」と語っていました。
【館山市中央公民館
お茶の水女子大学共催事業】
大学ジュニアサイエンス「海の生き物を科学する」
~生き物に必要な海水の成分、解剖してわかる魚のくらし~
目 的:地域の中の豊かな自然を体感する機会、また、実験を通して生物について学ぶことを目的とする。
主 催:館山市中央公民館、お茶の水女子大学講 師:お茶の水女子大学 清本 正人准教授 服田 昌之准教授
総 数:8組 12名(男7名 女5名)