2月7日(土)第8回安房学講座が開催されました。
今回は、千葉県立中央博物館主任上席研究員の三浦和信先生を講師にお招きし、ご講演いただきました。
テーマは 「縄文時代の食糧」です。
講師の三浦和信先生 |
三浦先生は、県立安房博物館に平成18~20年に勤務され、平成23年に県立関宿城博物館長を最後に退職。現在、千葉県立中央博物館に勤務されています。
今回の講演には50名以上の方に参加いただきました。
ご講演では、縄文時代の食糧確保をスライド写真を使い、わかり易く説明していただきました。
食糧の中で山の幸として、シカをとりあげられました。食料としてのシカ(肉、内臓、骨髄、骨、血)、材料としてのシカ(釣り針、モリ、刺突具、ヘラ、毛皮)、装身具としてのシカ、この様にシカが大変重要な動物である事を、分かりやすくご説明いただきました。
もう一つ、山の幸として、遺跡からクッキー状の炭化物が出土している、ドングリをとりあげられました。
実験考古学(中央博物館の敷地内にあるコナラから、縄文クッキーの作り方を復元)
1日に必要なカロリー 男性2660カロリー、クッキー1枚100g×9枚
女性1995カロリー、クッキー1枚100g×8枚
縄文時代に、アク抜きの技術があったことが想定されています。
実験考古学の解説を聞いてもわかるように、縄文時代の食料確保が容易では無かった事がうかがえます。縄文時代に、アク抜きの技術があったことが想定されています。
質問にも分かり易く説明していただきました |
多数の質問もあり、講座も盛り上がりました。参加者の皆様ありがとうございました。
今年度の安房学講座は、今回が最後となりました、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
来年度の詳しい日程は、5月以降にブログや広報でお知らせいたします。
皆さまのご参加をお待ちしております。
皆さまのご参加をお待ちしております。