館山市中央公民館の「ふるさと講座」(8回目)が2月22日(日)に館山市コミュニティセンターを会場に開催しました。
講師には、安房生物愛好会 事務局長 小林 洋生 氏を招き、『水辺環境と生き物の現状』と題し講義を行いました。
講義では、南房総地域における水路、田んぼ、ため池などの水辺の現状とその水辺に生息する動植物(ゲンジ・ヘイケボタル、赤トンボ、メダカ、赤ガエル、噛み付きガメ、デング草)によるの生態系への影響や外来種の動植物が自然に放され、その後の被害影響などスライドを使って説明をしました。
参加者からは「子どものころに見られていた、ホタルなどが今はあまり見られなくなったのは、生き物の頂点にいる人間の生活が関係しているということがよくわかりました。」や「水辺の生物や絶滅危惧種の動植物に配慮した水路工事を実施してほしいです。」などの声が聞かれました。
また、講師を務めた小林氏は「普段、目にしている水辺の現状も日々変わっています。ほんの少し配慮した生活を送ることで、動植物にやさしい環境になります。今回のお話で自然を大切にすることが伝わっていただければ幸いです。」と語っていました。
平成26年度のふるさと講座は、今回で終了となります。
ふるさと講座(8回目)
概要: 館山市を中心とした「ふるさと」に潜在する地域資源について、知りたい、学びたいという市民等を対象に、中央公民館で20年以上継続して実施している事業。地域の歴史、生活、自然等をテーマに開催している講座で、今年度は全8回。
主 催:館山市中央公民館
講 師:安房生物愛好会 事務局長 小林
洋生 氏
テーマ:水辺環境と生き物の現状
参加者数:32名(男19名 女13名)