館山市中央公民館とお茶の水女子大学との共催講座「大学ジュニアサイエンス」が2月21日(土)にお茶の水女子大学 湾岸生物教育研究センターで開催しました。
講座は、午前の部、午後の部にわけ、午前の部では、同大学の清本正人准教授と廣瀬慎美子特任講師が講師を務め、遺伝子や細胞の働きについての解説とマイクロピペットや顕微鏡などの器材による説明をした後に、ウニの受精卵で電気泳動の再現をしました。
またウニの受精卵に薬剤を注入して、細胞分裂するところを顕微鏡で観察しました。
午後からは、同大学の服田昌之准教授が講師のもと、魚(真サバ、クロサギ、クロムツ、アイブリなど)の口、ヒレなどの使い方を説明し、その後実際に魚にハサミを入れ、解剖を行い、各部位の位置を確認して体の仕組みを学習しました。
参加した子どもたちからは、「ウニの赤ちゃん(幼生)を顕微鏡でみることができました。」や「魚の解剖は丁寧に解剖することができ、魚の部位の位置などいろいろ見ることが出来て、とても面白かったです。」などの声が聞かれました。
講師を務めた、清本氏は、「子どもたちが、日ごろ出来ないことを経験させることができたのではないかと思います。海の生き物について少しでも興味をもってもらえたら、嬉しいです。」と語っていました。
※マイクロピペット…一定量の液体を採取&添加するための道具。
※電気泳動…溶液や,さらに粒子の粗い分散系
中に電極を入れて直流電圧をかけると、粒子などが分散媒中を移動して徐々に一方向に集る現象。
【館山市中央公民館
青少年教育事業】
「大学ジュニアサイエンス」海の生き物を科学する
~遺伝子(DNA)を見てみよう、解剖してわかる魚のくらし~
目 的:地域の中の豊かな自然を体感する機会、また、実験を通して生物について学ぶことを目的とする。
主 催:館山市中央公民館、お茶の水女子大学
講 師:お茶の水女子大学 清本 正人准教授 服田 昌之准教授、廣瀬 慎美子 特任講師
総 数:9組 17名(男7名 女10名)