2012年2月16日

シリーズ安房国礼観音(^^)第十一番 金銅寺!!


 こんにちは(・∀・)♪

最近微妙な天気が続いてますね…

インフルエンザも流行っているので
体調に気をつけてくださいね(`・ω・)!!


今日の安房国礼観音は
『第十一番 金銅寺』を紹介いたします♪






    金銅寺
      (こんどうじ)
    真言宗
      (しんごんしゅう)
山号:奇雲山金銅時
      (きうんざんこんどうじ)
本尊:聖観世音
      (しょうかんぜおん)
電話:0470-55-8030(福原宅)




 
ご詠歌:はるばると のぼりて見れば こんどう寺 はぎのはしらは 五六千本


 金銅寺に伝わるふたつの話があります♪
それは、奇雲山金銅寺の名前にふさわしい、
とても不思議な、ご利益のあるお話です☆

 ひとつはご本尊の聖観世音像にまつわるお話…(^^)

 和銅2年(709)、行基菩薩が自ら刻んだ聖観世音像を本尊として開創し、
小萩坂西之野に堂宇が建てられましたが、
その後の長い年月の間に草に埋もれてしまっていました…。

 弘安3年(1280)、小萩坂西之野から一筋の光明が輝き、
それが白雲となってたなびいていました。
この時、近くに住んでいた僧玄助が、光と雲に導かれて
旧堂跡の草むらの中から、金銅の聖観世音像一体を探し当てました!!

 それから玄助は萩を束ねて柱とし、茅を覆って屋根とし、
聖観世音像を安置したと言い伝えられています(^^)

↑どうですか(^∀^)??

日本昔ばなしみたいじゃないですか(・ω・)♪

ご詠歌で詠われている『はぎのはしらは五六千本』とは
このことであるといわれています!!

また寄雲が立ち込めたところに金銅仏が現れたので、
奇雲山金銅寺と号されたそうです(^^)☆

文安5年(1448)には、村人が協力して現在地に
堂宇を建立したそうです♪

次は梵鐘(ぼんしょう)にまつわるふたつ目のお話…(^^)

 
寛政元年(1789)
大山(現鴨川市)の藤原忠直作の当寺の梵鐘は、
肉厚な駒の爪など地方工人らしい素朴な、
どっしりとしたもので従来の宝歴銘小鐘に代えて
一村ならびに十万の壇信を結集して新鋳されました。
(ちなみに、この梵鐘は町指定文化財とされています(°∀°)♪
梵鐘以外にも文政1年(1829)建立の出羽三山碑や
光明真言供養塔があります!!)


 その音は『西海の波に透徹(とうてつ)して、
富山の月を吼破し、一村無明長夜(むみょうじょや)の
憂を覚す』という美しさだったそうです!!




この鐘は、第二次大戦中の金属回収令で供出されてました!!

しかし、後に山梨県市川大門長生寺の鐘になっていることが分かり、
昭和58年(1983)、約40年ぶりに里帰りをはたしたそうです(^^)☆


 なぜ金属回収令で供出されたのに
山梨県にいってしまってたんでしょうかね…(^^;)


 文安5年(1148)に村人たちが力を合わせて堂宇を建立し崇拝して以来、
地元民の力に支えられ現在に至っているそうです(・∀・`)!!



前のほうにも書きましだが、
本当に日本昔ばなしを聞いているかのようなお話(^^)♪

これからも大切に残していきたいですね☆!