2013年10月26日

第2回地区展「那古」開催中!


博物館本館にて、新・地区展 第2回「那古―いにしえの里と観音さまの町―」が開催中です。



この看板が目印です!
 

 
当館では昨年から、市内10地区の歴史と文化財を紹介していく「地区展」シリーズ20年ぶりに開催しています。この新地区展では、市民に身近な地域の文化財に親しんでもらうために、旧町村の地区にわけて、毎年シリーズで紹介していきます。
 
昨年の第1回の船形地区に引き続き、第2回となる今回は那古地区です。
 

第1回の様子はコチラ
 

那古地区には那古・正木・亀ヶ原・小原の4つの地域があり、それぞれ特色があります。本展示では、地域それぞれの特色に合わせて資料を展示しています。



多様な資料がズラリ

那古は真言宗の古刹・那古寺の門前町として栄え、観音信仰の霊場として広く人々の信仰を集めました。歴史のある那古寺には、館山市や県、国の指定を受けた文化財も多数収蔵されています。


歌舞伎大絵馬。館山市指定文化財です。
正木は戦国時代に活躍した正木氏の本拠地だったと言われています。南北朝の頃にはすでに「正木郷」の名を見ることができる由緒ある土地です。

正木の横山にある薬師様への道標。指し示す手は薬師様の手と言われています。
 
亀ヶ原は国分寺や南房総市の府中に近く、安房国府の一部であったと推定される重要な土地です。平久里川を巡って下流の地域とたびたび水争いを重ねてきた水田地帯でもあります。



幕末の剣豪・山田官司。亀ヶ原出身で、北辰一刀流の免許皆伝者です。

小原は丘陵地で、山の斜面や谷合の水利をうまく利用し、農作物の栽培を行ってきました。山間の地によく見られる横穴墓や貝塚など、古代の遺跡が多く発見されています。

 


古墳時代の横穴墓(よこあなぼ)。小原にはたくさんの横穴墓があります。

海が近く、漁を営んでいる家も多くある那古地区は、大漁豊漁を願って祭礼も勇壮に行われます。地域ごとにある山車や神輿の装飾も美術性に優れていて目に楽しいです。お祭りの写真や、昔使われていた山車の幕も展示していますのでお祭り好きな皆さまも是非ご来館ください!




 

◆会場 館山市立博物館本館

◆開催期間 平成25年10月5日(土)~11月24日(日)

◆休館日 毎週月曜日(ただし、10月14日(月)、11月4日(月)は開館し、10月15日(火)、11月5日(火)に休館)

◆観覧料 一般 300円(250円) 小学生・中学生・高校生 150円(100円)
※( )内は20名以上の団体料金 市民割引料金あり

◆関連事業

1.展示解説会
  開催日時 第1回 10月12日(土) 13:30~14:30
         第2回 11月9日(土)  13:30~14:30
  会 場   館山市立博物館本館 企画展示室
  解説員  担当学芸員

2.第31回 わたしの町の歴史探訪
  開催日時 10月27日(日) 13:30~16:30
  場 所   那古地区(那古・川崎)
  講 師   担当学芸員
  集合場所 館山第一中学校 正門前

※歴史探訪の参加には事前の申し込みが必要です。
参加希望の方は館山市立博物館(0470-23-5212)までお電話下さい。