2011年10月28日

放課後子ども教室に行ってきました!!(北条)

11月28日(金)、北条で開かれている放課後子ども教室に行ってきました。
その様子をお伝えします。

北条の放課後子ども教室では、図書館とパソコン教室の2つの教室で行われていました。

図書館は低学年の子どもたちがたくさん。スタッフさんは「大変だったわ」とおっしゃっていましたが、子どもたちはとっても楽しそうにしていました。

その様子を写真でお伝えしたいのですが、撮る前に解散になってしまい、写真を撮れませんでした・・・。すいません。
次回伺った時にはバッチリ撮りたいと思います!!

パソコン教室では、コーディネーターのキャサリンさん(優しくて、笑顔がとってもステキで、子どもたちに楽しくパソコンを教えてくれます。名前は外人さんですが、、、日本の方のようです♪)をはじめ、5人のスタッフさんがひとつひとつ丁寧にわからないところを教えてくれました。


わからないところは、スタッフさんが丁寧に教えてくれるので安心です

今回は、「ハッピーハロウィン」「ハッピーバースディ」などの文字を自分の好きなように書いて、周りにかわいいイラストを貼り付けます。自分だけのスペシャルポスターが完成!!

こんなステキに作れるなんて、パソコンってとても楽しいですね♪♪

みんな、真剣に自分の作品を作っていました。


北条の放課後子ども教室のスタッフさん、子どもたち。
今日は、ありがとうございました

キャサリンさんはじめ、皆さん子どもたちに一生懸命教えたり、見守っている姿が印象的でした。
次回、伺う時には図書館も取材させていただきたいと思います
パソコンの作業は難しいところもあったと思いますが、みんな上手にできていましたね!!
今度はお友達や家族に送るカードをパソコンで挑戦してみては?!

神戸地区公民館 プロに教わる「魚料理教室」開催

ぐるっと海に囲まれている房総半島南端の館山市。
神戸地区公民館も海が近く、
昔からおいしいお魚が手に入り地域ですが
最近は家庭の魚料理もスーパーの切り身が主流。

そこで、神戸地区公民館では、お魚料理初心者を対象に、
家庭で作る魚料理の楽しさ、美味しさを知ってもらおうと
10月26日、「魚料理教室」を開催しました。

講師は、地元出身で料理店を営んでいる
魚料理のプロ・宮谷清治さん。
メニューはこの地域で広く食べられている伝統料理
「鯵のなめろう」「さんが焼き」の2種類。


午前10時、いよいよ教室開始。
参加者は初めて魚料理にチャレンジする人も含め17人。
宮谷先生の丁寧な指導で魚をさばき始めます。


まずは「なめろう」。
慣れない手つきで鯵を三枚におろし、皮をはいで、
味噌と薬味を加え包丁で良く叩いて、盛り付け完成

次は「さんが焼き」。
鯵やイサキ、ムツなど美味しそうな魚を叩き、
ハンバーグ状に丸めて整形し、大葉ではさんでフライパンで焼いて完成。

「なめろう」「さんが焼き」
新鮮な魚のおいしさが生きる一品料理。

ここでプロから学んだ魚料理のポイントは
    なめろうには、白味噌が合う。
    さんが焼きの魚は、丸める前にかなり刻む。
    煮魚は、醤油・酒が沸騰してきてから
  魚を入れ、少し煮えてから生姜を入れる。
    煮魚には味醂は入れない。


最後は完成した料理を囲んでの試食会。
皿まで舐めてしまうという様子から
名前がついた「なめろう」その名前のとおり
舌の上へ滑らかに魚の旨さが伝わります。
「さんが焼き」は、良く叩いただけに
ふっくらして、いろいろな魚の旨さが感じられヘルシー。

美味しい魚料理を食べながら、
「主婦業はプロのはずだけど、今日は勉強になりました」、
「次回は鯵の天ぷらにアジフライがいいな」など
話の花が咲きました。

2011年10月27日

放課後子ども教室に行ってきました!!(西岬)

今日は10月27日(木)に行われた、西岬小学校の放課後子ども教室の様子をお伝えいたします!!

西岬の子どもたちはみんな元気いっぱい!!今日は、一緒に校庭で遊んできました。

スタッフ4人と、ボランティアの方々が見守るなか、鬼ごっこをしたり鉄棒をしたり、サッカーをしたり、ドッジボールをしたり、縄跳び、バドミントン・・・。

学年も男の子も女の子も関係なく、みんな一緒にやりたいことを思いっきり遊んでいました。

鉄棒のところへ行くと、「こうもりできる!!」と、披露してくれた女の子。
すると、隣にいた男の子も見様見真似で挑戦してみると・・・!!

すごい!!できましたー!!
すごいなぁ。

「こうもり」という技だそう。編集者Yにはとてもできない技です。

スタッフの方と一緒に縄跳びをしたり、ドッジボールをしたりと楽しい声がたくさん聞こえて、放課後の学校も、とっても楽しそう。
初めて校庭に来た私に、「ここは落とし穴があるから、気をつけてね」「この花の名前知ってる??」「西岬小学校は春と夏にとってもきれいな花が咲くんだよ」などなど、たくさん教えてもらいました。

放課後の小学校が、思いっきり体を動かして自由に遊べて、たくさんの「学びの場」になっている西岬地区の放課後子ども教室。

走って走ってー!!

西岬のスタッフさん、ボランティアさん、そして子どもたち。
今日はありがとうございました。
また、取材に行って遊びに行きますねー☆

さて、次はどこに取材に行こうかなぁ。。。

2011年10月25日

いっしょにつくりましょう!子どもが大切にされる千葉県!!

第8回千葉県子どもの人権懇話会が開催されます。

千葉県子どもの人権懇話会は、今回で8回目となります。子どもたちの権利擁護を具体的に取り組んでいる方々から実践報告を伺い、その進み具合と課題を確認し合い、行政と民間が協働して、「子どもの人権施策」をどうすれば更に推進できるか、参加者のみなさんといっしょに考え話し合います。どうぞ、ご参加ください。

1、主催者挨拶  実行委員会代表
2、シンポジウム
    《基本テーマ》 ”千葉県内における子どもの人権侵害をなくす取り組みを共有しよう!” 
    《シンポジスト》〇市川市こども部子育て支援課・主査・杉山育子さん
             「市川市における児童虐待の取り組みと課題について」
             〇千葉県教育委員会教育振興部指導課・指導主事・静間愼一さん
             「千葉県における生徒指導上の取り組みと課題について」
                  (いじめ・暴力行為を中心にして)
             〇千葉県運営適正化委員会・事務局副部長・金子惠一さん
             「運営適正化委員会における権利擁護の取り組みと課題について」
             〇中核地域生活支援センター・海匝ネットワーク所長・吉野 智さん
             「中核センターにおける権利擁護の取り組みと課題について」
             ◇コーディネーター 野澤和弘さん(毎日新聞社・論説委員)
3、討論(質疑応答)
4、まとめ      実行委員会代表

日時:平成23年11月4日(金) 13:00~16:30
会場:千葉市中央保健福祉センター・大会議室(千葉市中央区中央4-5-1 千葉市きぼーる11階)
定員:80名 参加費(資料代500円のみ)
主催:千葉県子どもの人権懇話会実行委員会
後援:館山市教育委員会 ほか
事務局・問合せ:NPO法人千葉こどもサポートネット(担当・米田)℡043-266-8419

2011年10月24日

トピック展示「庶民の力が完成させた那古寺多宝塔」

以前、ブログでもお知らせしたように、今年は那古寺の多宝塔が再建されてから250年にあたる記念の年です。

これに合わせて、市立博物館本館では、1022日(土)より、トピック展示「庶民の力が完成させた那古寺多宝塔」を開催しています。


歴史展示室にて開催中!

元禄地震で倒壊した那古寺多宝塔は、宝暦11年(1761)に再建されました。
それを成し遂げたのは、江戸での本尊ご開帳や、地元の商人が中心となって行った勧進で得た収入でした。
このように、多宝塔再建の背景には、数多くの庶民の力があったのです。

今回の展示では、この点を中心にご紹介します!

江戸出開帳と万人講

明和2年(1765)の什物記(じゅうもつき)
左端に「多宝塔建立」の文字が見えます。

行楽の秋は、那古寺参詣博物館見学で決まり!
皆さまのお越しをお待ちしております☆


********************************
開催期間  1022日(土)~1120日(日)
休  館  日  1024日、31日、117日、14
会   場  市立博物館本館 歴史展示室(館山351-2 城山公園内) 
観  覧  料  一般300円、小中高生150円 
問  合  せ  市立博物館本館(TEL 23-5212FAX 23-5213


2011年10月20日

放課後子ども教室に行ってきました!(富崎)

今日(10月20日)は、放課後子ども教室が行われている富崎小学校にお邪魔して、その様子をレポートします!!お友達は9人、スタッフさん3人が参加していました。

早速教室をのぞいてみると・・・

わぁ、なにか作っているようですよ!!

5・6年生が工作に熱中していました。

「何を作っているの?」と尋ねると、「修学旅行で行ったおみやげの箱を使って、写真入れを作っています」教えてくれました。

みんなで話しながら作るのは授業中ではなかなかできないし、自分の好きなように作れるのも放課後子ども教室ならでは。とっても楽しそうに作っていました。
それに、修学旅行の思い出がまたひとつ増えるね。

低学年の子たちは、お友達とお話ししながら宿題。「これ、わかんないよーー」と誰かが言うと、「どうしたの?」とスタッフさんが声をかけて、教えてくれることも。

「めんどくさいー」と宿題を投げ出しそうなお友達。すると、「もうちょっとやろうよ」と、他のお友達が声をかけます。友達とお話しして一休憩。するとまたやる気がでたのか、宿題に向かう姿がありました。
おうちでやると、投げ出しちゃうようなことも、ここにいるとスタッフさんやお友達がいるから頑張れるのかなと思いました。

その後はみんなで集まって外で元気に遊んでいました!みんな、元気だなぁ。
そして外にもスタッフさんの姿が。

子どもたちがどこにいても、少し離れたところからスタッフさんが見守っていてくれる。
だから、子どもたちも思いっきり遊べるのかもしれませんね。
今日はちょっと寒かったように思いますが、ほとんどの子どもが半そでで、「寒くないよー」と教えてくれました。みんなの笑顔がとっても印象的でした。

富崎小学校のお友達へ。
これからもスタッフさんと一緒に、放課後子ども教室を元気に楽しんでくださいね。

また、他の放課後子ども教室もレポートしますのでお楽しみに☆

「大神宮義民七人様の供養碑」、基台(石垣台座)の造成と供養碑の復元終わる!

 館山市大神宮にある千祥寺境内には「大神宮義民七人様の供養碑」(館山市指定文化財:史跡)が建てられています。

千祥寺入り口

 七人様というのは、1711年の万石騒動(安房国北条藩でおきた農民の大規模な一揆)よりも前に大神宮村で起こった農民一揆の犠牲者のことです。


 時はさかのぼります・・・。


 寛文12年(1672)に大神宮村の領主になった旗本河野三左衛門は、山年貢を課しながら村人の山支配を禁止し、木材を独占するという横暴ぶりでした。
 さらに、延宝7年(1679)から3年続きの大嵐に見舞われ、農作物の大凶作にもかかわらず、年貢の取り立ては厳しさを極めました。
 
 このため、村人は天和元・2年(1681・82)と江戸の河野家に嘆願をしますが、 聞き入れられることはなく、ついに江戸奉行所への越訴をします。

 が、農民側の組頭が偽証をしたため、代表7人が罪を問われ、処刑されてしまうのです。


「大神宮義民七人様の供養碑」

 地元の人々は、この死を悼み、その霊を祀るために「供養碑」を建立しました。現在の供養碑は大正11年に大神宮地区で建立したものです。




 そして、大神宮義民七人様の330回忌にあたる今年2011年

 七人様を思う地元の人々の気持ちは当時も今も変わりません。

 大神宮地区では、「大神宮義民七人様 三百三十回忌法要実行委員会」の方々が、この節目に、崩れ始めて危険であった基台を新しく作り直し、その上に供養碑を復元しました。

 先月9月27日から行われ、本日(10月20日)完成しましたので、ご報告します。



向かって左側に見えるのが供養碑

「大神宮義民七人様の供養碑」
基台が造り直され、供養碑は元の位置に戻されました

  


2011年10月19日

那古寺多宝塔再建250年記念講演会のご案内

皆さん、那古寺に行かれたことはありますか?

那古寺は、養老元年(717)に行基(ぎょうき)が創建したと伝えられる寺院です。
鎌倉時代初頭に、真言密教の寺院として再興されました。

地域の信仰を集めるとともに、坂東三十三所観音巡礼の結願寺、安房国札観音霊場の第一番札所であることから、遠方からも多くの参拝者があります。

那古寺の諸堂のうち、千葉県有形文化財に指定されている多宝塔は、元禄161703)年の元禄地震で被災した後、宝暦111761)年に再建されました。

那古寺多宝塔
多宝塔再建から今年で250を迎えるにあたり、下記のとおり講演会を行います。


那古寺多宝塔再建250年記念講演会
(共催 館山市教育委員会、宗教法人那古寺)

日時  平成23115日(土) 13301530
会場  那古寺千手院(館山市那古1125
講師  日塔和彦(にっとうかずひこ)
     (東京藝術大学客員教授・館山市文化財審議会委員)
演題  「那古寺の文化財建造物-観音堂と多宝塔」
定員  50名(要事前申込)
申込方法 往復はがきで市立博物館本館(〒294-0036 館山市館山351-2 )へ申し込んで下さい。申込多数の場合は抽選です。
     締め切りは1026日(水)必着です。
参加費  無料

締め切り間近となっておりますので、お申込みはどうぞお早めに!

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なお、博物館本館では、1022日(土)より
トピック展示「庶民の力が完成させた那古寺多宝塔」を開催いたします。
通常の観覧料でご覧いただけますので、ぜひお越し下さい!
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ヴァイオリン・ピアノ デュオコンサートが開催されます♪

ヴァイオリンとピアノのコンサート「伊藤亮太郎&半澤美緒子 デュオコンサート」が開催されます。

ピアニスト 半澤美緒子氏は桐朋学園高校音楽科を経て、ウィーン国立音楽大学演奏科修了、その後イタリアに渡り研鑽を重ね、バルセロナ・ミラノ等で演奏活動を経て帰国します。
現在は、半澤美緒子ピアノ会にて指導にあたるとともにコンサートシリーズを開催しています。

ヴァイオリニスト 伊藤亮太郎氏は16歳で日本音楽コンクール・ヴァイオリン部門1位、第1回ストラディヴァリウス・コンクール優勝、チャイコフスキー国際コンクールでディプロマ賞受賞と輝かしい経歴を持ち、現在は札幌交響楽団コンサートマスターに就任しています。これまでに札響演奏会で数々のヴァイオリン協奏曲を熱演。また、ソロ・室内楽など多方面に活躍を続けています。

◆PROGRAM◆
ヴィターリ:シャコンヌ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調作品30-2
アルベニス:タンゴ
サラサーテ:ツイゴイネルワイゼン
マスネ:タイスの瞑想曲
モンティ:チャルダッシュ

日時:平成23年10月29日(土)
場所:南総文化ホール 小ホール
時間:18:30開演
入場料:一般3,000円 学生1,500円
主催・問合せ:クオーレ企画・半澤美緒子ピアノ会 ℡0470-23-3158
後援:館山音楽鑑賞協会/南総文化ホール友の会/館山市教育委員会
チケット販売所:南総文化ホール/宮沢書店/松田屋楽器店/サウンド・ニュー・カミヤマ

「おがさわら丸」の臨時寄港と思い出の房州航路

昨日10月18日(火)、館山港多目的観光桟橋に貨客船「おがさわら丸」(6,700トン)が臨時寄港しました。


「おがさわら丸」の全長は131m

「おがさわら丸」の竣工は、平成9年2月20日


「おがさわら丸」の旅客定員は1,043名


館山からは34名が乗船し、世界自然遺産に登録された「小笠原諸島」へ向かいました。

館山出港は、昨日(18日)の午後1時20分。父島着は、今日(19日)の午前11時30分の予定。
約22時間の船旅です。





平成22年4月の館山港多目的観光桟橋の完成により、館山の新しい海の玄関口ができましたが、大正8(1919)年に鉄道が開通するまでは、東京と館山の主要な交通路は海路でした。

江戸時代には、館山から江戸(東京)までは、歩くと4日もかかりました。

手漕ぎの船なら1日あれば行けたといいますが、明治11(1878)年、館山の辰野安五郎は、それを「通快丸」という汽船を運行して5時間で結びました。

船形の正木貞蔵も仲間を集めて汽船会社をつくり、明治15(1882)年に「房州丸」を運行しました。

そして、館山・北条・那古・船形に発着場ができ、東京霊岸島から横浜・横須賀・浦賀に寄りながら、大勢の観光客を館山につれてきました。


桟橋と汽船

明治22(1889)年に東京湾を行き来する汽船会社が合併して「東京湾汽船会社」ができると、「通快丸」や「房州丸」「安房丸」など21艘の汽船が行き来しています。


汽船桜丸

大正12(1923)年に初代の「橘丸」ができ、花の房州航路に登場しました。そのすぐあとに関東大震災がおこり、陸路の交通がとだえると、汽船が救援物資を運んで房州の人々を救いました。

「橘丸」は昭和10(1935)年に大型客船として生まれ変わり、戦後も多くの観光客を運びました。


昭和10年できた橘丸

館山桟橋におりる人たち(昭和の初め頃)

昭和38年には水中翼船の東京湾高速船が、東京竹芝と館山の間を1時間半で結びました。


しかし、昭和44(1969)年の鉄道の電化や道路網の整備などで航路は縮小していき、房州の人々に親しまれ観光客を運んでくれた房州航路は、昭和46(1971)年を最後に廃止になりました。


◆ 関連記事
・ JR113系車両の引退と昭和44(1969)年 鉄道の電化完成によりかなった館山市民の夢 (9/18)

2011年10月17日

第2回安房学講座「房総の石枕」

10月15日(土)、市立博物館分館で今年度2回目の「安房学講座」を開催しました。

安房学講座の様子


今回は、現在市立博物館分館で開催中の出土遺物巡回展にあわせ、「房総の石枕」をテーマに実施しました。※石枕については、巡回展の記事をご覧ください。
講師は(財)千葉県教育振興財団普及資料課長の栗田則久氏。昨年度の講演会に引き続き、館山市立博物館で講演していただきました。

講師の栗田則久氏

展示でもご紹介している通り、古墳から石枕・立花や石製模造品が出土する上総・下総地域に対し、同時代の安房の特徴として、洞窟遺跡や祭祀遺跡の土製模造品があげられます。館山での講演ということで、この地域の遺跡や出土品についても触れていただき、大寺山洞窟遺跡やつとるば遺跡など、われわれにもなじみの深い遺跡についてお話いただきました。

講演会終了後、今度は展示室に移動して、実際の展示を見ながらの即席「ギャラリートーク」のスタート。皆さん熱心で、さまざまな質問が飛び交っていました。


展示室での解説

平成23年度出土遺物巡回展 房総発掘ものがたり「古墳に眠る石枕」は、10月23日(日)まで開催中です。ぜひご覧ください。



▼次回安房学講座のご案内▼

第 3 回 「地震と津波―房総の地殻変動と地震の歴史―」
講    師 國學院大學神道文化学部教授 笹生 衛 氏
日    時 1月7日(土)13:30~15:30
会  場 館山市立博物館分館
参加費 200円
※参加希望者は、開始時間までに直接会場までお越しください。

2011年10月15日

熱い夏を思い出しました!

館山ライオンズクラブ主催の「ガバナーを囲む会」の懇親会席上で、フレスポン(学生フラメンコ連盟)によるフラメンコの舞が披露されました。
「館山らしいパフォーマンスを!」と、学生フラメンコに声をかけていただき実現したものです。
本日参加してくれたのは、神田外語大学・東京外語大学・神奈川大学の15名の皆さん。

8月の合宿以来の館山でのフラメンコとなりましたが、学生さんたちの華麗な舞は、ますます磨きがかかっている様子。今年の暑い夏と、熱いフラメンコが思い出されます。
ちょうど今の時期は、各大学で学園祭が開かれていて、それぞれの大学で館山合宿の成果を披露しているようです。
フレスポンの皆さん、悪天候の中ありがとうございました!

南総浮書絵彫 敬舟会 作品展を観覧しました!

館山市伝統工芸家に登録されている小林敬舟さんは、日本で唯一の浮書絵彫の工芸家として知られ、テレビを始めラジオ・新聞・雑誌などで何度も紹介されています。


小林敬舟さんと教室の生徒さんの作品展が、10月17日(月)まで南房総市富浦町の枇杷倶楽部で開催されています。





小林敬舟さんは、昭和20(1945)年の終戦当時、現在の南房総市富浦町に来ていた永尾春甫(ながお・しゅんほ)氏の指導を受け、浮世絵・山水画を学び、同町興禅寺裏山の孟宗竹に絵の具で彩色し、看板を作ったのが竹細工に係わるきっかけとなりました。


左から2人目が小林敬舟先生です。

その後、独自で浮書絵彫の技術を磨き、独特な色合いを創り出し、浮書絵彫には、黒と茶の2色から、10色以上の色合いを引き出して表現することに特徴があります。


小林敬舟先生の作品「御所車」


製作工程は、次のとおりです。

① 3年以上生育した孟宗竹を切り出す
② 切り出した竹を2つに割る
③ ドラム缶で煮詰めた苛性ソーダで、竹の油を抜く
④ 竹を陰干しし、1ヶ月間乾燥させる
⑤ 表皮を削り、サンドペーパーをかける
⑥ 鍋で煮た茶粉を塗る
⑦ 黒あるいは濃茶で濃淡を付ける
⑧ その上にニスを塗り、印刀や丸刀で彫り、削り上げる



小林敬舟先生の作品展示


平成元年には、千葉県教育研究展で「千葉県の伝統浮書絵彫」として映画が紹介されています。

現在、千葉県内各地のほか、埼玉県、岩手県などの公民館でも指導を行ない、伝統工芸の保持と発展に努められています。

 


教室の生徒さん達の作品展示




教室の生徒さん達の作品展示

会期はあとわずかです。

興味がある皆さんは、お急ぎください!!

2011年10月13日

放課後子ども教室に行ってきました!(神余・豊房)


毎週木曜日に小学校で開催されている「放課後子ども教室」。平成19年度から始まった取り組みで、現在では市内の9小学校で行われています。
木曜日はどの学校でも職員会議があるため、子どもたちは授業が終わったらすぐに下校しなければなりません。でも放課後子ども教室があれば、もう少し友だちと一緒に勉強したり、遊んだりすることができるので子どもたちも楽しみにしています。
しかもPTAのお母さんたちや地域の皆さんがスタッフとして勉強や遊びを教えてくれるので、子どもたちも安心して楽しい時間を過ごすことができます。

今日はこのうち、神余小学校と豊房小学校にお邪魔してきました。
神余小学校では保護者のお母さん方3名がスタッフとして子どもたちの面倒を見て下さっていました。
神余小では前半にまず宿題を済ませ、その後校庭で遊ぶことになっています。みんな早く校庭で遊ぶため、漢字ドリルや計算ドリなど一生懸命勉強していました。
上級生が下級生の勉強の面倒を見ている場面もあり、小さな学校ならではの光景も見られました。
続いてお邪魔した豊房小では、宿題が終わったのか既に遊びの時間に入っていました。
今日は曇り空だったこともあり、図書室でトランプやカルタなどのカード遊びが中心で、23名の子どもたちが参加していました。
その中に「都道府県カルタ」というのがあり、遊びながら都道府県の地形や特産品などが学べるカルタで、大人でも難しそうでした。
豊房小では地域の方々がスタッフをかって出てくてれいます。お話を聞けば、来週は天気が良ければドッチボールの予定で、外遊びの日はもう少し参加が増えるとのことです。
また工作の日は、スタッフの方が何時間も前から準備にあたってくれているとのことで、地域の皆さんの子どもたちを思う気持ちに頭が下がる思いです。




今後、他の子ども教室にもお邪魔し、レポートしていきますのでお楽しみに!

☆国際海岸クリーンアップ~沖ノ島が開催されます☆

内容:国際海岸クリーンアップに参加し調査を視点とした海岸清掃を行います。
3~4名でのグループにてゴミ調査と集計をします。

国際海岸クリーンアップとは??

アメリカのオーシャン・コンサーバンシーは、海のゴミ問題に世界規模で取り組もうと「国際海岸クリーンアップキャンペーン」を展開しています。日本から始めて参加した1990年には、全国の80ヶ所で800人が海岸のゴミ調査とクリーンアップを行いました。同時に環境問題に積極的に行動する人のネットワークとしてJEAN(Japan Enviromental Action Network)が発足し環境に対する情報発信を開始しました。翌91年には、活動を広げる為にクリーンアップ全国事務局が誕生し、毎年全国規模のクリーンアップを展開しています。
ここでの調査はJEANを通じてオーシャン・コンサーバンシーに報告され世界規模のデータとして生かされ今後の環境・環境教育に活かされます。



♪掃除の後はビーチコーミングで貝がらをみんなで拾って楽しみます♪

日時:10月23日(日) 14:00~16:00頃
開催地:館山市沖ノ島
参加費:無料 小学生以上(4年生未満は保護者同伴)
後援:館山市教育委員会
問合せ:NPO法人 たてやま・海辺の鑑定団 0470-24-7088

2011年10月11日

福岡県久留米市出身の皆さんが、“青木繁画伯の足跡”をたどり布良を散策されました。

青木繁が愛した館山市布良。
《海の幸》が描かれた布良には、今でも温かさがあり、美しい景観が広がっています。

明治画壇の鬼才-青木繁を生んだまち福岡県久留米市

久留米市内の6高校の連合同窓会の幹事会である「東京高牟礼会」の皆さんが、“青木繁画伯の足跡”をたどり布良を散策されました。

東京を中心とする首都圏で活躍される、久留米市出身の皆さんです。

現地の案内をしたのは、青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会とともに、久留米市の青木繁旧居保存会との交流を育んでいる、NPO法人安房文化遺産フォーラムの皆さん。

参加された方からは、布良で青木繁の足跡をたどる散策を、「はとバスのツアーに組み込んだらおもしろいのではないか。」などのありがたい意見をいただきました。

青木繁《海の幸》をキーワードとした、館山と久留米の交流をコツコツと積み上げて、地域間交流が、今後ますます進展することを願っています。

久留米市の皆さん!
今後とも、よろしくお願いいたします。!!


出発地は安房自然村

《海の幸》記念碑

《海の幸》記念碑

阿由戸の浜

小谷家住宅

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館山市天然記念物「手力雄神社の大杉」の樹木診断実施!

 早速ですが、館山市には市指定の天然記念物となっている樹木が「3本」ありますが、ご存知ですか!?



 一つが館山市沼にある「沼のびゃくしん」(昭和36(1961)年10月21日指定)

 もう一つが館山市山本にある「滝川のびゃくしん」(昭和52(1977)年10月20日指定)

 そして、最後が今回樹木診断を実施した館山市大井にある「手力雄神社の大杉」(昭和47(1972)年1月21日指定)です。
拝殿向かって右から撮影 「手力雄神社の大杉」下部
残念ながら全体をおさめることが出来ません(T_T)

本殿横より撮影 「手力雄神社の大杉」上部


 「滝川のびゃくしん」は平成19年度に、「沼のびゃくしん」は平成22年度にいずれも樹木医の先生に診ていただき、治療を実施しております。

  そして、最後に残ったのが、「手力雄神社の大杉」です。木の状態を樹木医の先生にきちんと一度診ていただいたほうが良いだろうと考えていました。


 すると、今年7月のある日、ある通知が届いて・・・。


 内容は「NPO法人 樹の生命を守る会」がNPO創立10周年を記念して、今年度、10箇所程度の樹木の無料簡易診断事業を実施するとのことでした。

 そこで、館山市も応募したところ、応募多数の抽選の結果、なんと「採択」されたのです。

 前置きが長くなりましたが、今日はこの樹木診断のご報告です!!

樹木医の先生4名と階段を登って、手力雄神社境内にある「大杉」の調査へ
拝殿前、向かって左側に見える樹木が「手力雄神社の大杉」

今回の調査対象の大杉は樹齢700年と推定される大樹 で、古来より地域の人々に神社の御神木として親しまれています。安房地域においては、国指定の「清澄の大スギ」に次ぐものです

 調査の様子を少しお見せしましょう!


このように木の周囲をハンマーで叩いて、音を確認します
「ボコボコ」という音がすると中が空洞のしるしだそうです
 実際、叩いてみると、三箇所ほど空洞かも???というところがあるようなんですが、そういった場合、根の部分の調査をしてみるそうです。木の腐っている部分などは見た目ではわからないことが多いそうですが、根の調査をすることで、木が健康かどうかがわかるとのこと。そこで活躍するのが「鋼棒(こうぼう)」という道具。この鋼棒を根元に差し込んで、中に深く入っていかなければ、その木の根はしっかり張れていて、元気だということだそうです。

 「手力雄神社の大杉」の根は鋼棒を差した結果、この鋼棒が奥まで深く入っていかない。つまり健康だそうです。上の写真、右側に少し樹皮が浮いているところが確認できると思います(樹皮の浮きでも同じ、空洞と思われるボコボコという音がするそうです)が、それが原因だろうとのことでした!!ホッとしました。

 平成23年10月6日現在の「手力雄神社の大杉」の検診結果は、高さ25メートル、幹周りは胸の高さで470センチメートル、根元で540センチメートル。枝の張りは南北17.8メートル、東西15.4メートルでした。

 目視による調査でしたが、概ね健康!!虫による被害もない様子で、若干の枝、葉の枯れがあるが、9月の台風の影響と考えられるとのことでした。正面からみると、木全体が右に少し傾いているのがわかるのですが、芯がしっかりしているので安全と判断されました。降雨、日照も丁度良く、土も良いとのことでした。
 また、緊急性はないが、着生木があるので将来的には取ったほうが良いと思われるというアドバイスもいただきました。

真ん中より少し上部にスギではない葉が確認できます
それが、着生木です

 詳細な診断は機械(CTスキャン)による診断をしてみないとわからないとのことでしたが、今回の診断結果を聞き、ホッとすると同時に、とっても嬉しい気持ちになりました。

 余談ですが、来月には今回の診断をしてくださった先生方のチームが国指定の「清澄の大スギ」の調査を実施するそうですよ!!