2011年10月5日

シリーズ社会科見学10 福岡市博物館 特別企画展「日本とクジラ」その1

後ろ髪を引かれながら、青木繁生誕の地-福岡県久留米市を後にして、旅行の本来の目的地である福岡市へ向かいました。

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JR九州の近郊形813系電車


JR九州 鹿児島本線の快速電車で、久留米から博多までは約35分。
久留米は、人口約148万人の大都市・福岡の通勤圏にあります。



博多駅(JR博多シティ)
JR博多シティは今年3月12日の九州新幹線全線開通に伴い開業

福岡訪問の目的は、福岡市博物館特別企画展「日本とクジラ」の関連事業として開催された「日本とクジラ展」記念シンポジウムに出席することでした。


シンポジウム前日の打ち合わせに参加するため、いざ福岡市博物館へ。


博多駅から福岡市博物館へ行くには、地下鉄とバスの2ルートがありますが、まちの景色を眺めてみたいと考え、博多駅前の博多バスターミナルから路線バスで向かいました。


第一に驚いたことは、普通の路線バスが高速道路に乗り入れていること。

路線バスですから、シートベルトはありません。もちろん、立っているお客さんもたくさんいました。


福岡都市高速に乗りいれた路線バスの車内から


次に驚いたことが、高速道路からの眺めが素晴らしかったこと。

しかも、約30分路線バスに乗ったのにも関わらず、博多駅から福岡市博物館までの料金は220円。

プチ旅行気分を満喫でき、すっかり得した気分になりました。


博多港に寄港していたロイヤル・カリビアン・インターナショナルの
客船「LEGEND OF THE SEAS」(7万トン)
前港は韓国の釜山。次港は韓国の済州/車内から撮影
2011年プロ野球パ・リーグの覇者
福岡ソフトバンクホークスの本拠地「ヤフードーム」/車内から撮影


盛り上がってしまった旅行気分を抑えつつ、福岡市博物館に到着。

まず、その威容に圧倒されてしまいました。

成長著しいアジアの玄関口である“福岡”
何だか、まち全体に勢いがあります。すごいパワーに圧倒されます。

福岡市は政令指定都市とはいえ、福岡市博物館は、都道府県立博物館に勝るとも劣らない規模と内容の博物館でした。

が、ため息が出てきてしまいました。

「日本とクジラ」展の終了後、改修工事を行うため、11月7日(月)から平成24年4月2日(月)まで、全面休館するとの貼紙が...

こんなに“ピカピカ”の博物館を改修!?が実感でした。


福岡市博物館


打ち合わせの前に、どうしても再会を果たしたいものがあるため常設展を見学。
教科書に登場するもっともポピュラーな国宝といわれる「漢委奴国王」金印を鑑賞しました。



国宝「漢委奴国王」金印
『福岡市博物館常設展観覧リーフレット』より転載


今から20数年前、博物館学芸員の資格をとるための館外実習で、同じ釜の飯を食した仲間たちと訪れた福岡市美術館以来の再会です。

福岡市博物館は、平成元(1989)年のアジア太平洋博覧会にあわせて建設された施設で、博物館としては平成2年に開館。

それ以前、国宝「漢委奴国王」金印は、福岡市美術館で展示されていました。

余談はともかく、何度見ても、小さくても精巧につくられた優品。これぞ、国宝です。

発見者の甚兵衛さん、秀治さん、喜平さん。よくぞ発見してくれました。感謝です。


昔を懐かしみ、感傷に浸ってばかりもいられません。

本題の特別企画展「日本とクジラ」を見学。



福岡市博物館特別企画展「日本とクジラ」


この展覧会では、捕鯨の歴史と文化に焦点をあて、クジラと日本との関わりが紹介されています。

展示構成は、

プロローグ クジラとは

1 クジラが陸を歩いていた頃

2 捕鯨の歴史(縄文~弥生~江戸~近現代)

3 クジラ文化

4 クジラと民俗芸能(神事・祭礼)

ありました!

単元2「捕鯨の歴史」で、房総の捕鯨を紹介するために、我が館山市立博物館分館(旧県立安房博物館)から貸し出された資料たちと、福岡で再会です。

“千葉代表”の一部をご紹介します。


八代・醍醐新兵衛肖像画
アガシ銛

精神一到万祝

醍醐組万祝
グリーナー砲
絵葉書「安房名勝 鏡が浦海岸鯨漁」


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