今回のテーマは「安房の名工 宮彫師 後藤利兵衛橘義光」。平成27年に生誕200年を迎える「初代 後藤義光」の生涯、作品などを題材に講義、現地学習を組み合わせて開催しました。
午前中の講義では、寺社彫刻研究家・彫刻家 稲垣 祥三 氏を講師に初代 後藤義光に関する年表、家系図などを資料に安房地域を中心とした寺社、山車、神輿に施されている彫刻作品について、画像を交えながら紹介。後藤派の歴史や各寺社に残る彫刻の希少価値や手法などを細かく説明しました。
(寺社彫刻研究家・彫刻家 稲垣 省三 氏)
(講座の様子)
(南房総市千倉地域づくり協議会 諏訪 彰義 氏)
各市町からの参加者からは、「館山市内だけでなく、安房地域に広く「後藤」の作品があることを知ることができて良かった。」や「以前から関心があって、各地域の山車、神輿、寺社の彫刻などを見学しているが、年々、素晴らしい作品が劣化により朽ちていくのが残念。」などの意見が寄せられました。
(鶴谷八幡宮)
(小網寺)
(円蔵院)
(住吉寺)
次回、第3回「見たり・聞いたり 安房の国」は「嶺岡山系の成り立ちと千葉石」をテーマに南房総市を会場に11月22日(金)に開催します。
【安房地区公民館連絡協議会連携事業】
「第2回 見たり・聞いたり 安房の国」
目 的:安房地域のことを知りたい、学びたいという人を対象に安房地区公民館連絡協議会(安房地区4市町で構成)が開催している講座。ふるさと安房について学ぶこと、また、各市町からの参加者合同で講義を受けることにより参加者同士の交流を目的としている。
主 催:安房地区公民館連絡協議会
主 管:館山市中央公民館
講 師:寺社彫刻研究家・彫刻家 稲垣 祥三 氏
現地ガイド:南房総市千倉地域づくり協議会 諏訪 彰義 氏及び会員
参加者:96名(館山市25名・鴨川市18名・南房総市24名・鋸南町25名)
※講義のみ参加4名