「海の幸」を描いた明治時代の画家・青木繁が滞在した館山市布良の小谷家で、昨年7月にみつかった「近代水産業の父」とされる関澤明清の手紙。
NPO法人青木繁「海の幸」会の吉岡友次郎事務局長が、調査のため小谷家を訪問されました。
動植物図は、マンボウやサメなど魚類83種、イセエビ・サザエなど甲殻類・貝類51種が描かれています。
フランス革命100周年記念で、1889年に開かれたパリ万博のため、農商務省水産局が作った日本初のカラー石版画です。
房州絵入書簡 東御市梅野記念絵画館蔵 |
普通に考えると、明治37年に青木繁が小谷家に滞在していた時、「日本重要水産動植物之図」を見て、手紙「房州絵入書簡」を書いた可能性が高いと考えれます。
それを確かなものにするために、今後さらに調査を進めていきます。
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