その後、米・塩・清酒などの御神饌を大釜に入れて煮立てます。
四方を竹としめ縄で囲って境内中央に据え付けられた大釜に煮立った湯を、道彦(みちひこ)と呼ばれる白装束姿の氏子が、笹に浸して四方八方へとふりかけました。
湯を浴びると無病息災で過ごせるとあって、集まった地元の人たちは競うように近くに群がりました。
終わると、各自が持参したポットなどに湯を入れ、自宅に持ち帰ります。
このお湯で体をぬぐう人、料理に使う人、焼酎を割るお湯にする人、なかにはお風呂にいれるという人もいました。
共通しているのは、家族の厄払いをし、無病息災を祈るということです。
今年一年が、読者のみなさんにとっても、よい年でありますように。