地元では「ジンガカエ」(神社替え)と呼ぶ、正月明けの8日に毎年行われている伝統の神事です。
洲崎神社 一の鳥居 |
100戸ほどの氏子たちが持ち寄った稲わらで結い上げた注連縄の長さは、約4.5m、太さ20cmほど。大鳥居の前に飾り付けられ、今年一年の無病息災と大漁を祈願しました。
洲崎神社の縁起によると、養老元(717)年の大地震の際にあらわれた大蛇を、役の行者が鎮めたことに由来するとされています。
午前9時過ぎ、境内には三々五々氏子らが集まり始めました。
以前は、持ち寄った稲わらで、まずは自家用の注連飾りをつくっていたようですが、今は自宅でつくり持ってくる人が多いようです。
本番の大注連縄づくり。
まず最初に、3本の注連飾りがつくられました。
その後、3本の太い縄をつくり、男衆が集まって「ヨイサ、ヨイサ」の掛け声とともに大注連縄を撚り上げていきます。
撚り上がると、最初につくられた3本の注連飾りがはさみ込まれ、中央にはイワシの干物と「久那戸大神」の木札が吊るされます。
大注連縄は丸められ、自家用の注連飾りとともに御神酒で清められます。
氏子たちは、社務所で「久那戸大神」の札、前日の湯立神事で熱湯をふりかけるために使われた笹、神前に供えられたモチを分けてもらいます。
洲崎区の鈴木恒夫区長 |
大注連縄は、ロープやはしごを使い、鳥居の前に飾り付けられました。
洲崎神社の大注連縄は、年2回つくられます。
次につくられるのは、8月20~22日の祭礼の前です。
注連飾りは、洲崎に悪霊や疫病が入ることを防ぐために、隣の集落である坂田(ばんだ)、そして西川名との境にも吊るされます。
洲崎の正月の行事が無事終わりました。
平成25年を、平穏に過ごせるようにとの祈りが込められています。
洲崎神社参道に咲く水仙 |
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