2012年10月6日

第1回地区展「船形」開催中!!

新・地区展 第1船形~海に育まれた港町~が始まりました!!

知っているようで知らない地元の文化や歴史、それらを紹介するのがこの新・地区展シリーズ。館山市内を旧町村の地区に分けて、毎年紹介する予定です。


満を持しての第1回は船形地区
名前からも想像がつくかもしれませんが、昔から漁業を生業としてきた地域です。
展示室前の看板にも、美しい空と海、そして漁港が描かれています。

この看板が目印です!
しかし、漁業道具というものは使用用途が限られており、尚且つ普段の生活でお眼にかかることが少ないため、一見すると何に使われるのかわからない物もあります。

例えば下の写真に写っている大きな籠は「どびんかご」という名前ですが、一体何に使う道具でしょうか?
次のよっつの中から選んで下さい。

①生きた魚を保存しておく「生簀(いけす)
②魚についた余計なゴミを振るい落とす「(ふるい)」
③漁師さんが疲れた時に中で休む「寝袋(ねぶくろ)
④悪い事をした人を詰めて海に流す「懲罰(ちょうばつ)道具

答えは展示室でご確認下さい。

 漁業道具だけでなく、民俗や宗教に関するものも展示しています。
 恐らく今回、一番目を引くのは先ほどの「どびんかご」か、こちらの・・・

階段箪笥(左)
 引き出しや戸棚が階段下に備え付けられており、狭い空間に効率的に収納することが出来ます。
日本は元々島国な上、ほとんどが山岳地帯で利用出来る土地が少なく、それらを有効に活用する必要がありました。ですが、ただ単に押し込めるのではなく、外見と実用性を両立させた結果、このような収納が生まれたのではないでしょうか。

展示品ひとつひとつの造形も見事ですが、船形地区の風景や建物にも大変な趣きがあります。
特に季節の変化と共に様々な顔を見せる崖観音は、観光の名所としての存在感もさることながら、地元の人々からも、とても愛されています。
その崖観音を含む、船形の風景を切り取ったような美しい絵葉書も、今回展示されています。

是非会場でじっくりご覧になって下さい!





会場 
館山市立博物館本館2F 企画展示室

開催期
平成24年10月6日(土)~11月25日(日)
午前9時~午後4時45分(入館は4時30分)
休館日
毎週月曜日
※ただし10月8日(月)は開館し、9日(火)を休館
観覧料
一般:300円(250円)
小中学生・高校生:150円(100円)
※( )内は20名以上の団体
※市民割引料金あり
関連事業
1 展示解説会
    開催日時  第1回:10月13日(土) 13:30~14:30
            第2回:11月10日(土) 13:30~14:30
    会   場  館山市立博物館 企画展示室
    解  説  員  担当学芸員

2 第31回わたしの町の歴史探訪-船形-
    開催日時  10月28日(日) 13:30~16:30
    場   所  船形地区(堂の下・柳塚・大塚・浜三)
    講   師  担当学芸員


  ※ 歴史探訪の参加には事前の申し込みが必要です。
    参加希望の方は、館山市立博物館(0470-23-5212)までお電話下さい。