タイトルは「安房の職人世界」。当館の山村恭子学芸員が講演を行ないました。
講師の山村学芸員 |
今回の講演は、同日からスタートした収蔵資料展「職人の世界」の紹介も兼ねています。開館以来、博物館に寄付された資料や購入した資料のうち、各分野の職人の道具にスポットを当てて紹介しています。
講演では、唐棧織や房州うちわなど、現在は安房を代表する伝統工芸となっている作り手や、安房の三名工と呼ばれる波の伊八・後藤義光・武田石翁など、いろいろな職人を紹介。また、職人と呼ばれる人々がどのような身分、組織、仕事であったのかを見ていきました。
最後に職人の道具として、大工や宮大工、船大工の道具、房州鋸、酒造、足袋や下駄の製作道具、紺屋、竹細工の道具などを写真を見ながら紹介しました。
熱心に聞き入る参加者 |
講座終了後、多くの参加者が展示室へ向かい、実際に展示されている道具類を興味深く見学していました。
収蔵資料展「職人の世界」は9月2日(日)まで開催中です。ぜひご覧ください。
▼次回安房学講座のご案内▼
第 3 回 「近世安房の商品流通」
講 師 千葉県立中央博物館歴史学研究科主席研究員 筑紫 敏夫 氏
日 時 8月4日(土)13:30~15:30
会 場 “渚の駅”たてやま 海辺の広場レクチャールーム
参加費 200円
※参加希望者は、開始時間までに直接会場までお越しください。
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