2012年12月3日

那古寺観音堂 第2回もみじコンサート

12月2日(日)午後2時30分から、館山市の那古寺観音堂で、「第2回もみじコンサート」が開催されました。


那古寺観音堂から望む鏡ケ浦。
航海訓練所の帆船「海王丸」が6日まで停泊しています。

「もみじコンサート」は、昨年11月に初回が開催されました。

がんの苦しみと向き合い、闘い、共に生きる気持ちに寄り添おうとすることを目的にしています。


主催者「がん撲滅実行委員会」の飯田晴男さん

会場運営をボランティアの皆さんが行う手作りのコンサート

千葉県指定有形文化財(建造物)「那古寺観音堂」の外陣をステージに、
そしてなんと!普段は入ることができない内陣を客席とする、通常では体験することができない、大変有り難いコンサートです。


那古寺の石川良和住職。
コンサート開催のお許しをいただき、ありがとうございます。



画僧牧宥恵さんによる法話により開幕。

牧さんはインドを放浪し、その途上、それまで無縁であった「仏教」を強く意識し独学、仏画の独習に専念するようになったといいます。

身近な話題を交え、笑いあり涙あり?の法話会でした。
生きる上での心のおき処を教えていただき、心のコリがほぐれた気分です。


牧宥惠さん

続いては、僧侶でありシンガーソングライターやなせななさんのコンサート。

やなせさんは、美しいメロディと、やわらかくも芯のある歌声が持ち味です。

30歳で子宮体ガンを克服した経験と、尼僧という立場からの視点で生と死を見つめる癒しの歌を数多く制作し、幅広い層から確かな支持を得ています。

また、東日本大震災の復興を支援する「まけないタオルプロジェクト」に取り組み、今まで7万枚のタオルを被災地に贈りました。



11月初めに喉をこわされたのにも関わらず出演して下さいました。

やなせななさんとhulaの共演。
hulaは館山在住のMakoさん。

次に、那古寺観音堂コンサートには、なくてはならない存在。monk beat が登場。

monk beatは、変幻自在にカタチを変える音楽制作集団。

monk とは修行僧の意味。尊い気持ちや喜びの気持ちを音にし、ひとりでも多くの笑顔を創るために活動しています。

レコーディング、楽曲制作、ライブ、リミックスなど、様々なシチュエーションと手法でココロ踊らせる音を響かせます。


南房総市三芳地区の寺院にスタジオを構える山口泰さん(右)と
ボーカルの榎本くるみさん



今回は、伝統と最先端を巧みに組み合わせたボーダーレス&無国籍な音楽性で高い評価を受け、CF界でも話題騒然!資生堂、キャノン、トヨタ自動車などに起用されたKOHKIさんが、フィーチャリング。


KOHKIさん。カッコイイ!素晴らしいステージでした。


Makoさんのhulaは、monk beatとも、共演しました。


Makoさん

やなせさんとmonk beatのコンサートの間、牧宥恵さんが、ライブペインティングを行いました


画僧 牧宥惠さん


堂内には、キャンドルアーティスSujiさんによる、手作りのオリジナルキャンドルが灯され、幻想的な空間が広がっていました。

本来、那古寺観音堂内は撮影禁止です。

ましてや、仏様を撮影することはできないのですが、特別にご許可をいただきましたので、紹介させていただきます。









昨日の午後は急に冷え込み、凍えるような寒さだったのですが、
人と人との縁を感じることができ、心を温めることができた素晴らしいコンサートでした。


那古寺の御詠歌

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