タイトルは「近世安房の物資流通」。千葉県立中央博物館歴史学研究科主席研究員の筑紫敏夫氏を講師にお迎えし、江戸時代における安房地域の物資の海上交通について、当時の文献資料に基づいて解説していただきました。
講師の筑紫敏夫氏 |
講演では、まず安房の主な湊について、その位置と役割を提示。外房の内浦湾や内房の館山湾に湊が多いことが確認できます。また、これらの湊では物資の搬出・搬入が盛んで、人口密度も高く、多くの商人が活動していたこともわかりました。
さらに、全国各地の商品が江戸や浦賀の湊に集まり、館山を通して安房の村に届けられたことも地域に残された史料から読み解く事ができました。
史料を多用し、内容も専門的な講演でしたが、地元・安房に密着した話とあって皆さん興味深く聞き入っていました。
湊の位置と役割を説明 |
次回の安房学講座は9月1日(土)です。
皆さまのご参加をお待ちしています。
▼次回安房学講座のご案内▼
第 4回 「コルバン夫人と秦呑舟」
講 師 千葉の海と漁業を考える会代表 平本 紀久雄 氏
日 時 9月1日(土)13:30~15:30
会 場 “渚の駅”たてやま 海辺の広場レクチャールーム
参加費 200円
※参加希望者は、開始時間までに直接会場までお越しください。
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第1回安房学講座、満員御礼!