青木繁の代表作「海の幸」(重要文化財)は、明治37(1904)年の夏、青木が、東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業して間もない頃、現在の館山市布良にある小谷家で制作されました。
「海の幸」(重要文化財)/石橋財団石橋美術館蔵 |
同会は、小谷家住宅を当時の姿に復元し保存することと、その公開を目標に文化財保存活動を行っています。
館山市有形文化財(建造物)「小谷家住宅」 |
今回のオマージュ展では、会の作家の有志が、青木繁「海の幸」への思いを込めて制作した作品53点が展示されています。
同会には、会派や団体をこえて、“熱烈な青木ファン”と自称する作家が集結し、皆さんの好意により、売上金から経費を除いた全額が、館山市有形文化財(建造物)「小谷家住宅」の文化財修復事業に寄金されます。
同展のオープニングパーティーが、6月11日(月)午後5時から会場で行われました。
NPO法人青木繁「海の幸」会の大村智理事長 |
「海の幸」が描かれた館山市から、金丸謙一市長をはじめに、小谷家当主の小谷福哲さん、地元保存会「青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会」など、関係者が出席しました。
小谷家当主の小谷福哲さん(中央) |
金丸市長は、「まちづくりの貴重な財産として、「小谷家住宅」をはじめとする歴史的文化遺産への一層の愛護を図り、青木繁「海の幸」への思いをキーワードに、小谷家住宅を市民の誇りとしたい。」と祝辞を述べました。
祝辞を述べる金丸市長(左) 右/大村智理事長(女子美術大学理事長) 中央/吉武研司理事(女子美術大学教授) |
第1回青木繁「海の幸」オマージュ展の会期は、6月16日(土)まで。
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