新年、明けましておめでとうございます。
平成24年、辰年の今年も、館山市生涯学習ブログ「たてやま発見伝」をよろしくお願いいたします。
年の初めに、初詣の歴史をご紹介します。
初詣は、もともとは「年籠り」(としごもり)と言い、家長が祈願のために大晦日の夜から元日の朝にかけて、氏神の社に籠(こも)り、新年を迎える習慣であったといいます。
江戸時代末期までは、氏神またはその年の恵方(陰陽道で、その年の干支に基づいてめでたいと定められた方角)の社寺に詣でることが多かったようです。
初詣が習慣化したのはそれほど古い時代ではなく、明治時代中期のこととされています。
明治時代初期までは、恵方詣りの風習が残っていたようですが、それ以降は、氏神や恵方とは関係なく有名な寺社への参詣が行われるようになりました。
その背景にあったものは何か。
諸説ありますが、ここでは、
日露戦争(明治37(1904)~明治38(1905)年)前後の社会の変動と、近代都市の成立によって、農村の年中行事から切り離された民衆の信仰、あるいは生活文化として、有名社寺に参詣する画一化された初詣が定着していった。
この初詣が、都市から農村をも含む日本社会全般へと広まり、国民的な儀礼となっていった。
という説をご紹介します。
初詣は、正月に8千万人以上もの国民が、社寺に参拝に出かける年中行事です。
現代の私たち日本人は、正月になると初詣にいき、無病息災・商売繁盛・良縁・合格祈願などを祈願します。
平成24年1月1日午前1時頃の安房神社にも、多くの参拝客がお参りに訪れていました。
本年が、皆さんにとって幸多き年になりますように!!