県内に2つしかない多宝塔の一つである那古寺多宝塔。
千葉県有形文化財(建造物)「那古寺多宝塔」 |
元禄16(1703)年の元禄地震で倒壊した那古寺の諸堂は、地元東町の伊勢屋甚右衛門が中心となって安房国内に広く勧進を行い、「万人講」と名付けられたこの勧進などによって再建されました。
那古寺の元禄地震後の復興は、江戸初期以前のような地域権力者による資金援助ではなく、庶民の力によって成し遂げられたのです。
万人講による小額の積み上げが、宝暦11年(1761)年の多宝塔再建につながりましたが、それから250年を迎えたことを記念し、関連行事が行われています。
現在行われているのが、特別開帳です。
10月30日(日)~11月6日(日)の午前8時30分から午後4時30分までの間、開帳が行われていて、普段は見ることができない、多宝塔の内部にある木造宝塔を拝観することができます。
木造宝塔 ※撮影することはできません。 |
木造宝塔の内部に安置されている釈迦如来坐像 ※撮影することはできません。 |
明日、11月3日(木・祝)には、午前10時から稚児行列が、午後2時からは、柴灯護摩(さいとうごま)が行われます。
また、11月13日(日)には、もみじコンサートが開催されます。
秋の休日に、館山の歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。
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