2011年8月3日

国史跡「下総小金中野牧跡」の視察に行ってきました!!

 7月末、千葉県鎌ケ谷市で「千葉県史跡整備市町村協議会」と「研修会」・「視察」が行われ、館山市からも参加しました。この協議会は一言で言ってしまうと、史跡等の文化財の保存・活用のためにより良い方法を考え、県内の市町村が協力し合っていこうという会です。
 今年度は、東日本大震災により県内の文化財にも甚大な被害があったため、被災地の文化財の1日も早い復旧への支援と今まで以上の連携の強化も決議されました。

 協議会のあとには開催地である鎌ケ谷市内を1時間半程歩き、国史跡「下総小金中野牧跡」を見学してきました。これは江戸幕府が軍馬養成のために放牧場として現在の千葉県北西部に設置した中野牧の一部だそうです。
 この日、初めて耳にした「捕込(とっこめ)」という言葉。これは牧を語る上で重要なキーワードで、牧内に放し飼いにされた半野生馬である野馬を追い込み捕らえて選り分ける場所のことだそうです。



 遺構の内部に入ったり、土手の上から遺構全体を眺め、この場所に追い込まれた野馬の気持ちは?などと考え、当時の様子を想像し、しばし江戸時代にタイムスリップ。
 鎌ケ谷市では春にはとっこめ桜まつりが行われたりと文化財を活用した様々な事業を行っているそうで、館山市も負けていられないぞ!!と、思いを新たにした1日でした。