2011年8月26日

古文書を読んでみよう!

市立博物館本館では、毎月1回(3クラス)、歴史教室「古文書を読んでみよう」を開催しています。
長年のリピーターも多い人気の講座で、今年はなんと約150名の方が受講されています。 (今年度の受講申し込みはすでに締め切っています)

講師を務めるのは、岡田晃司主任学芸員。
毎回、博物館で所蔵する江戸時代の古文書1点をテキストとして利用します。


江戸時代の日本は、諸外国に比べて識字率が高く、一般の人々も読み書きができました。
そのため大量の文書が作成・利用されており、これらの古文書(こもんじょ)によって、江戸時代の様子を知ることができます。
市内でも、名主などの村役人を務めていた旧家や、寺社などに多くの古文書が伝わっており、その一部が博物館に所蔵されています。

この講座の特徴は、何といっても、すべての文字を黒板に書くこと!
古文書は「くずし字」で書かれており、これを読み解くには字の形だけでなく、書き順に注目する必要があります。
そのため、講師はすべての文字の書き方を黒板に再現し、受講生はそれをノートに書き写します。






さらに、この講座では、字を読むだけでなく、その内容から時代背景や地域の様子を理解することも目指しています。
8月には土地の譲渡に関する古文書を取り上げ、江戸時代の土地売買に関する規制や実態についても解説しました。

身近な祖先や地域の歴史に触れることのできる古文書。
皆さまのお宅にも眠っていませんか?